プロバイオティクスという言葉は、最近日本でもよく耳にするようになりました。日本語では“善玉菌”と呼ばれ、人間の腸内に生息し、食物を消化するために必要な、生きている微生物もしくはバクテリアのことで、ビタミン類も生成しています。善玉菌の代表格が、ビフィズス菌やラクトバチルス菌などの乳酸菌です。
腸内では善玉菌と、大腸菌やブドウ球菌など腸内腐敗や発ガン関連物質を生み出すウェルシュ菌に代表されるような健康に有害な働きをする細菌(悪玉菌)が絶えず戦っていて、このバランスが人間の健康状態を左右していると言われています。私たちが健康な生活を営むためには、腸内の細菌バランスがよく保たれていると言うことが必要不可欠です。
腸内に善玉菌が不足すると免疫機能がうまく働かず、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなります。さらには、アトピー性皮膚炎などの皮膚病は、腸内環境が良くないために発症することも、最近では明らかになってきています。そこで登場したのが”プロバイオティクス”による予防医学の考え方です。体内の善玉菌を増やして腸内細菌のバランスを保ち、病気になりにくい体を作りましょう。
善玉菌はヨーグルトやチーズなどの発酵乳製品や発酵食品に含まれています。味噌、ぬか漬け、お酢、納豆などに含まれている植物性乳酸菌は、特に酸に強く、生きて腸まで届くので、効果の高い立派なプロバイオティクス食品です。
わたし達の腸内に15%の悪玉菌がいても、85%のプロバイオティクス(善玉菌)がいれば健康を保つことができます。しかし先に挙げた食物に含まれる善玉菌は、体に良い効果をもたらすほど十分な量を摂るのは難しく、実際は善玉菌が不足している人がほとんどです。
ご家族の毎日の食事にプラス、プロバイオティクスサプリメントで様々な種類の善玉菌をしっかり補給することをおすすめします。 |